この研究・記事について
為替介入で円が買い戻されても、それだけで持続的な円高につながるのか。ジョナサン・フォルトゥンは、日米協調介入後の円相場を分析し、中期的な均衡水準を1ドル125~138円と推計する。これは当時の市場水準である約157円より円高だが、モデルが直接示す結果と、より慎重に調整した割安度の評価は区別している。分析の焦点の一つは、海外で得た投資収益が国内に戻らず、円買い需要につながりにくい仕組みである。介入は短期の相場リスクを変えうるものの、均衡水準への持続的な接近には、繰り返しの円買いに加えて、適切な政策の組み合わせが重要になる。
引用情報
Jonathan Fortun (2026). IIF Asia Economic Views: The Yen After Intervention — Fair Value Remains Far Stronger. Institute of International Finance.