この研究・記事について
高い米国債利回りのもとでも、新興国債券への需要は底堅さを示した。ジョナサン・フォルトゥンによる2026年9月版の資本フロー報告では、観測対象の8月に新興国へ113億ドルの証券投資が流入し、そのほぼ全額を債券が占めた。国債の新規発行がなかったなかでの流入である点が重要だ。株式では、台湾とインドへの買いが他市場での売りを相殺した。分析はこの実績を踏まえ、米連邦準備制度と日本銀行の政策判断、さらに債券の新規発行再開を前に、新興国債券への需要が持続するかを検討する。総額だけでなく、資産別・地域別の内訳から資金の動きを読み解く報告である。
引用情報
Jonathan Fortun (2026). IIF Capital Flows Tracker: September 2026. Institute of International Finance.