研究
世界の金融市場から、開発、通貨、経済活動をめぐる問いへ。
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主な各カテゴリーの最近の掲載分から、日本語の概要を追加しています。原典のタイトルは原語のまま掲載し、未翻訳の概要は英語で表示します。
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2026年9月10日
ボリビアのIMF支援計画で、為替改革や中央銀行による政府への資金供給の制限が進む一方、燃料価格の調整は最も難しい政治的課題として残る。ジョナサン・フォルトゥンは、通貨下落と輸入コストが、それ以前の補助金改革の効果をどう損なったかを分析する。調整を先延ばしにすれば、負担がなくなるのではなく、店頭価格の上昇から供給不足へと形を変える可能性があるという。時間の反復を題材とする連作の第IX部として、改革の順序と2027年予算の信頼性を結びつける論考である。
詳細を見る ↗2026年8月27日IIF
Marcello Estevão · Jonathan Fortun / Institute of International Finance
ドル相場の下落と、国際通貨としてのドルの地位の低下は、同じ現象ではない。マルセロ・エステバンとジョナサン・フォルトゥンは、外貨準備、貿易の建値、資金調達、決済を分けて検証し、準備資産の分散が緩やかに進む一方で、ドルの中心的な役割は続いていると論じる。自国通貨建ての借入が増えても、米国金利や為替ヘッジ費用への依存がなくなるわけではない。米国債市場が提供する流動性と担保としての機能も、その役割を支えている。新たな決済網の登場だけで「脱ドル化」を判断せず、複数の市場で実際の利用がどう変わったかを確かめる必要がある。
論文を読む ↗2026年8月26日IIF
Jonathan Fortun / Institute of International Finance
政策金利の調整だけで、日本の超長期国債市場を安定させられるのか。ジョナサン・フォルトゥンは、日本銀行の国債購入縮小と、国債を保有する投資家の構成変化に着目する。生命保険会社の需要が弱まる一方で海外投資家の参加が広がると、超長期金利は世界の債券市場の変動に左右されやすくなる。超長期債の発行額を減らしても、こうした需要側の変化による圧力が解消するとは限らない。長期の資金調達コストを安定させるには、政策金利に加え、国内の買い手の需要、国債の発行年限の構成、債券市場への直接的な措置を組み合わせて考える必要がある。
論文を読む ↗2026年8月11日IIF
Jonathan Fortun / Institute of International Finance
2026年7月、新興国向けの資本フローは、株式からの資金流出が大幅に鈍化したことで改善した。ジョナサン・フォルトゥンによる8月版の報告では、7月の証券投資は188億ドルの純流入となり、債券には267億ドルが流入した。アジアは、それまで全体の流出を主導していた地域から、純流入への最大の寄与地域に転じた。ただし、債券への資金流入を支える金利面の魅力が今後も続くとは限らない。米連邦準備制度の引き締め姿勢の強まり、円への協調介入、地政学的緊張が、その優位性や投資家の配分判断を変えるリスクを検討している。
論文を読む ↗2026年8月5日
通貨の名称や額面を変えることと、経済を立て直すことは同じではない。連作第VIII部でジョナサン・フォルトゥンは、ボリビアの過去の通貨単位変更と現在の為替調整を対比する。均衡為替レートの枠組みを用い、名目上の変化が、より深い経済の修復に先行しうると論じる。見た目の変化と、その背後にある経済条件の変化を分けて考えることが中心的な問いとなる。
詳細を見る ↗2026年8月3日IIF
Jonathan Fortun / Institute of International Finance
為替介入で円が買い戻されても、それだけで持続的な円高につながるのか。ジョナサン・フォルトゥンは、日米協調介入後の円相場を分析し、中期的な均衡水準を1ドル125~138円と推計する。これは当時の市場水準である約157円より円高だが、モデルが直接示す結果と、より慎重に調整した割安度の評価は区別している。分析の焦点の一つは、海外で得た投資収益が国内に戻らず、円買い需要につながりにくい仕組みである。介入は短期の相場リスクを変えうるものの、均衡水準への持続的な接近には、繰り返しの円買いに加えて、適切な政策の組み合わせが重要になる。
論文を読む ↗2026年8月1日
為替制度に関する発表とIMFのスタッフ合意が重なっても、外貨の制約が自動的に解消するわけではない。連作第VII部でジョナサン・フォルトゥンは、ボリビアの政策発表を、実際に利用できる外貨準備の乏しさと対比する。複数の好材料が同時に報じられることと、対外資金制約が緩むことを区別し、安定化の進展を何によって判断すべきかを問う論考である。
詳細を見る ↗2026年7月23日IIF
Marcello Estevão · Jonathan Fortun / Institute of International Finance
AIの経済効果を考える際には、誰が機器を供給するかだけでなく、誰が継続的な収益を受け取るかが重要になる。マルセロ・エステバンとジョナサン・フォルトゥンは、生産性向上の効果が十分に確認される前から、AIが国際貿易と資本配分を変えつつあると論じる。半導体や設備の輸出と、プラットフォームや知的財産の保有から得られる収益では、対外収支への影響が異なる。新興国はAIの導入で効率を高めても、機器やデジタルサービスの輸入代金が増える可能性がある。輸出できるデジタル分野の供給力を育てられるかが、持続的な投資を呼び込み、対外収支の改善につなげるうえでの分岐点となる。
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